CHERRY BLOSSOM
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幼い頃から女の子のような容姿をからかわれていた男の子『波綺一樹』は、小学校にあがると同時に一念発起して空手や剣道を習いました。弱きを助け強きを挫く「男らしさ」を目標として努力を重ねた結果、小学校を卒業する頃には、「女の子っぽい」外見とは裏腹に、からかってくる相手をすべて返り討ちにできるほどやんちゃな男の子に成長しました。
コンプレックスから抜け出し、ようやく自分に自信が持てはじめた中学二年生の夏。一樹は原因不明の腹痛で緊急入院します。
検査の結果、彼のこれまでの人生を否定する驚愕の真実が告げられます。
「キミは本当は女の子だったんだ」
否応なく”性同一性障害”になってしまった主人公が送る、悩み多きドタバタハイスクールデイズストーリー。


悠里(Yuri)氏のオンライン小説をファンだったnazenaninadesicoが許諾を得てiアプリ化したもの。
アプリは1-5章と6章の2つ。
原作は9章の途中で未完で、2026年現在でも読むことができる。
スマホ以前はネット人口はまだ少なくて(i-mode等除く)、ガラケーでアクセスできるコンテンツであることは有利だったが、
アプリ開発の目的は単に読者の数を増やすことだけではなく、当時はパケット通信料が高い時代でオンライン小説を読みたい時にWebアクセスするたび数十KBの小さいページを読むだけで数十円くらい掛かり、作品を読み返すのにもアクセスする度に料金が掛かるのでアプリ化して初回ダウンロードのみ通信しその後は何度でも手元で読めるようにという目的もあった。

アプリの作りは完全に小説を読むことに特化し、BGM・効果音なし、背景は黒一色のみ。
唯一使われている画像は作者さんのサイトのバナー。
スクロールバーではなく今読んでいる行数 / 全体の行数 表示が便利。
操作も縦長のテキストファイルを1行ずつ / 1ページずつスクロールできたり、
栞(セーブポイント)を挟めたりと親切な操作性。

読んですぐに引き込まれた。
主人公は深刻な事態で、常に違和感に付きまとわれる。しかし周囲の人間関係の明るさによって全体が暗すぎず、
テンションも高すぎず低すぎずの絶妙な位置のまま次々に話が展開されていく。でもだんだん…うわあああやめてくれ!
のめり込みすぎて少し貧血気味になった。おすすめ。
男視点と女視点の描き分けが絶妙。自分には片方しか判らないけど、もう片方はこんな感じなんだなあと思わせる説得力がある。
個人的に保健室の先生が好き。「無駄な努力はしないに限るってな」。
以下、外人兄貴のための難読名の説明も兼ねた登場人物メモ。
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波綺 一樹 / 波綺 さくら (Kazuki Namiki / Sakura Namiki)
主人公。
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波綺 瑞穂 (Mizuho Namiki)
一樹の妹。主人公が女性になったことに抵抗がなく、姉として接する。
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羽鳥 恵 / メグ (Megumi Hatori)
一樹の幼馴染で同い年。さくらの正体を知っている。
ジャギーが利いたボブカットでメガネの女の子。
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赤坂 真吾 / 真ちゃん (Shingo Akasaka)
一樹の親友でサッカー部のエース。さくらの正体を知っている。
本人に自覚は無いがファンが多い。
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小椋 志保 / しーちゃん (Shiho Ogura)
さくらがナンパから助けた先輩(同い年)。その時にさくらをお姉様と呼ぼうとした。
フワフワの髪を大きく編んだ三ツ編と、幼い顔立ちが余計に年下っぽい。
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斎藤 ちひろ / ちーちゃん (Chihiro Saitoh)
メグの幼馴染。志保とも友達。先輩(同い年)。
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北倉 浩一郎 (Kouichiro Kitakura)
女たらしの先輩。メグと仲が良い。
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莢凪 恭平 (Kyouhei Sayanagi)
一樹の男友達。
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まどか (Madoka)
恭平の口からでた名前。
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荏原 茜 (Akane Kayahara)
クラスメイト。僕っ娘。
元気で屈託がない。成績はイマイチ。
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西森 桔梗 (Kikyou Nishimori)
クラスメイト。クラス委員。
参考書から目を離さない。成績はトップクラス。
自分の名字が嫌い。
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高木瀬 楓 (Kaede Takakise)
クラスメイト。見とれるほどの美少女。髪型はおかっぱ。
双子の弟がいる。成績は良い方。
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高木瀬 颯 (Sou Takakise)
楓の双子の弟。入試の日にさくらと接触した。
目つきが悪く、瞬間湯沸かし器のような性格。
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神野 未央 (Mio Kanno)
保健室の先生。さくらの事情を知っている。さくらのことがお気に入り。

作者さんのサイトの掲示板では今も復活を待つ書き込みがある。